30代・40代から始める5つの終活のステップ【早期から始めるメリットを解説】

30代・40代から始める5つの終活のステップ【早期から始めるメリットを解説】

30代や40代から終活を始めるのは早いかなぁ

若いうちはどんな終活したらいいか分からないよ・・・

皆さんは終活はいつから始めますか?
60歳以降に始める方も多いかもしれません。

しかし30代・40代で終活を始めるメリットも多く、若いうちから始めていくことであなた自身の今後の人生の目標をみつけたりすることもできます。

この記事では30代・40代で終活を行うメリットや、具体的にどのように終活を行っていくかまとめていきます。

この記事のまとめ

➣30代・40代で終活をすることで人生の目標を設定することが出来る
➣時間的・精神的余裕があり終活が十分にできる
➣若いうちの終活が心配なら終活カウンセラーに相談

この記事の執筆者

Dr.よだ:
2016年に医師免許取得。また浄土真宗西本願寺派の僧侶として教師資格も取得。現在は内科専門医として地域医療や緩和ケアを中心に勤務。地域社会と高齢化社会、生と死に向き合いながら医師として、また僧侶として活動中。終活や人生の豊かさについて考えています。

終活とは何か

終活とは、あなたの人生の終わりに向けての準備をすることを指します。
あなたが亡くなった後に残された家族や友人に対する不安や負担を減らすこと、あなた自身の人生の最後の段階をどのように過ごすかを計画すること、そして自分の死を受け入れる心の準備を含みます。

終活はあなたが亡くなった後に何が起こるかを考え、それに対して事前に準備をすることで、自分自身や家族が将来的に直面するであろう困難を軽減するために行われます。

遺産の分配、葬儀の準備、遺品の整理などが含まれます。
また、自分が望むエンド・オブ・ライフケアを計画することも終活の一部です。
終活は、自分の死を受け入れ、それを前向きに捉えることで、自分自身や家族の人生を最後まで豊かにするための活動です。
しかしながらこれらの活動は30代・40代ではあまり実感が得られにくいでしょう。

なお30代・40代でしておきたいことのランキングは以下のようになっています。

第1位:財産整理

第2位:家の中の荷物整理

第3位:形態などの加入サービスの整理

第4位:加入保険の見直し

第5位:葬儀準備

やはり若いうちには今後の財産や所持品を整理していきたい方が多いようです。

30代・40代からの終活

実際に30代・40代から終活を始めたい人はどれくらいいるのでしょうか。

終活を30代 40代で始める割合

30代・40代では終活に興味がある方のなかでは、それぞれ5%程度にあたるようです。
では若いうちから始めるとどんなメリットがあるのかまとめてみようと思います。

30代で終活を始める理由

一般的に終活は60代、70代、あるいはそれ以上の年齢で始めるものと思われがちです。
しかし、30代から終活を始めることには大きなメリットがあります。

そのり理由としては時間的な余裕精神的な余裕があることが挙げられます。
30代はまだまだ人生の中盤、これからの人生をどのように過ごすかを真剣に考え、計画するのに最適な時期です。

また、30代から終活を始めることで、自分の人生をより深く理解し、自分自身の価値観を見つめ直す機会にもなります。

終活は、自分の人生をどのように終えたいか、そしてそのためには何をすべきかを考える活動です。
そのため終活を早くから始めることで自分の人生をより豊かに、より充実したものにすることが可能になります。

30代から終活を始めるメリット

30代から終活を始めることのメリットについて詳しく解説していきます。

30歳代で終活を始めるメリット

①時間的余裕
②精神的余裕
③人生の目標設定

まず30歳代であれば人生での時間的な余裕があります。
仕事が忙しい方は中々時間が取れないかもしれませんが、平均余命から考えると十分な時間があるといえるでしょう。
終活は、自分の人生を振り返り、これからの人生をどのように過ごすかを考える活動です。そのため、時間をかけてじっくりと考えることができます。

また精神的な余裕がある方が多いこともいえるでしょう
30代は病気にかかってる方も少なく、人生の中でも比較的安定した時期であり、終活に取り組むための精神的な余裕があります。

さらに人生の目標設定の視点からも、30代から終活を始めることは有益です。
終活を通じて、あなたの人生の目標を明確にすることができます。
人生の目標を明確にすることで自分の人生をより豊かに、より充実したものにするための重要なステップです。
終活を通じて、あなたの人生の目標を見つめ直し、目標に向かって行動することで、自分自身の人生をより良いものにすることができます。

30代の終活でやること

30代の終活では具体的にどのような活動をするのがいいかまとめていきます。

エンディングノート

エンディングノートは、あなたが亡くなった後に残された家族や友人に伝えておきたい情報をまとめるノートです。

基本的な情報から、自分の経歴、家族や友人について、預貯金の額や口座情報、支払い情報、金融資産の内訳、加入している保険会社、延命処置や介護についての希望、葬儀やお墓についての希望、ペットの世話や譲渡について、遺言書の有無、登録しているSNSのアカウント情報などを記載します。

30代で記入するには難しいと感じる項目もあるかもしれませんが、その場合は書ける範囲で記入しておき、書ける年齢になったら追記するとよいでしょう。
大切な人に向けたメッセージを記入する項目を設けているノートもあるため、親として子供に残したい言葉なども考えてみてください。

やることリストの作成

死ぬ前にやっておかないと後悔することを考えて、やることリストを作成することも終活の活動の一つです。

見たい景色、食べてみたいもの、行ってみたい場所、挑戦してみたいファッションや髪型、挑戦してみたかった趣味、会いたい人など、「死ぬ前にこれだけは実現したい!」と強く感じるものをリストアップしておきましょう。

やりたいことリストを作成することで、自分のやるべきことを見つめ直し充実した人生を送ることが出来ます。

所持品の整理

自身の所持品などを整理・片付けを行い生前整理をすることも30代から開始できる終活です。

必ず訪れる死にあえて向き合い必要なものだけを所有すると、自分が突然亡くなったときに家族が整理しやすいだけではなく、管理するべきものが減ることによって思考が整理されやすい、やりたいことに集中できる時間が作れるなどのメリットがあります。

今の所持品を整理しながら、今後ミニマリストとして生活することもいいかもしれません。

デジタル系の整理

30代と比較的若い場合、SNSなどのデジタル情報の整理が必要となります。

パソコンやスマートフォンの中身、ネットで登録しているサービスなどを整理していきましょう。
パソコンやスマートフォンの中身を整理する場合、古い写真、見られたくないメモ、不要な連絡先、使っていないアプリ、蓄積したブックマークなどを削除します。

さらに利用していないSNSやサービスがあれば解約しましょう。
とくにサブスクリプションは必要なもののみにしておき、続けるサービスについては記載しましょう。
これからも続けたいSNSやサービスがあれば、エンディングノートにアカウント情報などを記録しておくことをおすすめします。

資産形成と整理

30代・40代であれば今後の資産形成と整理を行うことで、今後の人生を余裕をもって生活することが出来ます。
また銀行や株などの資産を整理しまとめることで、もしもの時も困らなくなります。

資産形成としては、まずは支出の見直しから始めましょう。
不要なものを買っている場合には買わずにミニマリストのような生活を送ることが即ち資産形成につながります。

その次はネット銀行に切り替える、保険を見直すなど節約できる部分を見直してみましょう。
定期的な支出を抑えると積み重なって大きな資産となります。

余裕が出来始めると株や不動産などの資産形成を行いましょう。
これらの資産を長期保持する場合はエンディングノートに記載しておくのがおすすめです。

30代の終活の更なるメリット

人生目標をみつける

終活を始めると、人生で本当にやりたいことだけに集中できるメリットがあります。

30代は転職や結婚を踏まえながらさまざまな希望を考えられる年代です。
しかし、経済的な事情や仕事の都合で本当にやりたいことを心の隅にしまい込んでいる方もいるかもしれません。
忙しい日々に追われて自分のやりたいことを後回しにしてしまったり、本当にやりたいことを考えようとしなかったりすると、年を重ねてから後悔する可能性があります。

終活を通じて、自分の死を意識することで、やりたいことを実現するために現状を変える方法を見つけることができるかもしれません。

将来設計を立てやすくなる

終活を始めると、将来の計画を立てやすいメリットがあります。

人生の残り時間から逆算すると、いつまでに何をするのかという具体的な行動プランを練りやすくなります。

たとえば、60歳までに2,000万円の貯金をしたいから、収入を増やすために33歳までにボーナスが支給される企業に転職をしよう、といった具体的なプランを考えることができます。
終活を通じて、自分のやりたいことを諦めずに生活の安定を目指す事も可能になります。

シンプルな生活を送ることが出来る

終活を始めると、本当に必要なものだけに囲まれた暮らしを実現できるメリットがあります。

最近は「断捨離」「ミニマリスト」といった言葉をよく目にするようになりました。
終活の一環として私物を整理することで、必要なものだけを所有すると、自分が突然亡くなったときに家族が整理しやすいだけではなく、管理するべきものが減ることによって思考が整理されやすく、やりたいことに集中できる時間が作れるなどのメリットがあります。

終活カウンセラーとは

終活カウンセラーとは、終活の基本的な進め方やその人に合った進め方を教えてくれたり、不安なことに対してアドバイスしてくれたりする専門家です。

主に葬儀社や社労士事務所、行政書士事務所に在籍しており、終活の各ステップを専門的な視点からサポートします。
終活カウンセラーは、エンディングノートの書き方や30代だからこそ考えておきたいことなどを教えてもらうことも可能です。
彼らの専門的な知識と経験により、終活をスムーズかつ効率的に進めることができます。

終活カウンセラーの役割

終活カウンセラーと一緒に終活を進めるメリットは多くあります。

まず、終活カウンセラーは終活のプロフェッショナルであり、その専門的な知識と経験により、終活をスムーズかつ効率的に進めることができます。

また、終活カウンセラーは個々の状況やニーズに合わせた終活の進め方を提案してくれます。
あなた一人で終活を進めるよりも、より適切かつ効率的に終活を進めることが可能となります。

さらに、終活カウンセラーは終活に関する不安や疑問に対してアドバイスを提供してくれます。
終活を進める上での不安を軽減し、より安心して終活を進めることができます。

終活カウンセラーに相談する方法

終活カウンセラーに相談するためのステップは以下の通りです。
まず自分がどのような終活を進めたいのか、どのような支援が必要なのかを明確に考えます。
例えば30代・40代から終活を始めたいのであれば、上記のやるべき項目のように自分の必要な活動を考えます。

次に、終活カウンセラーが在籍している葬儀社や社労士事務所、行政書士事務所などを調査します。
その際、自分の住んでいるエリアや通いやすいエリアで活動している終活カウンセラーを探すと良いでしょう。
よくわからない場合は終活カウンセラー協会に相談しましょう。

そして、終活カウンセラーに連絡を取り、相談の日時を設定します。
相談の際には、自分がどのような終活を進めたいのか、どのような支援が必要なのかを明確に伝えます。
終活カウンセラーは若年だからできることなど、個々の状況やニーズに合わせた終活の進め方を提案することができます。

まとめ

今回の記事では30代で行うべき終活についてまとめました。
30歳代だからこそ出来る終活や、終活によるメリットがあります。

できるだけ早くから終活を始めることで、あなた自身の人生をまとめたり今後の目標を設定することが出来ます。

今回の記事を参考にしながら今のうちから終活を始めていきましょう。

独身の方の終活はこちらを参考にしてください。

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