墓じまいはどうする?終活における墓じまいの方法をまとめました

終活と墓じまい

墓じまいとは何か?

墓じまいとは、墓石を取り払い墓地を撤去することを指します。

これは墓地の維持管理が困難になったり、後継者がいない場合などの理由で行われます。
また終活の一環として自身の納骨先を整理する目的で行われることもあります。

墓じまいを行うことで、墓地のスペースを有効活用することができるとともに維持管理の手間やコストを削減することができます。
特に都市部では、墓地のスペースが限られているため墓じまいが一つの選択肢として考えられています。

墓じまいの背景と現代のニーズ

近年核家族化や都市部の人口集中が進む中で、伝統的な家族墓の維持が難しくなってきています。

特に都市部では土地の価格が高騰しており新たに墓地を購入することが難しい状況です。
このような背景からも墓じまいという選択肢が注目されてきています。

また現代のニーズとして多様な葬儀や墓地の形態が求められています。
例えばペットと一緒に埋葬されることを希望する人や、自然葬を選ぶ人も増えてきています。
これらのニーズに応えるため、墓じまいをおこない新しい形態の墓地や葬儀を選ぶ人々が増えてきています。

墓じまいの手順と注意点

墓じまいを行う際にはいくつかの手順と注意点があります。

墓じまいの基本的な流れ

墓じまいを行う際の基本的な流れは以下の通りです。

①墓地の所有者や管理者、親族に墓じまいの意向を伝える。
②遺骨の受け入れ先を探す。
③墓じまいの法的手続きを行う。
④遺骨を取り出し、新たな場所に移す。
⑥手続き完了後、受け入れ先の墓地の改装を行う。

墓じまいを行う際には、故人の遺骨をどのように扱うかを家族で話し合うことが必要です。

また家族だけでなく墓地の管理者ともしっかり相談する必要があるでしょう。

受け入れ先については遺骨を新たな墓地に移す、または永代供養墓に納めるなど、様々な方法が考えられます。

墓じまいの際の法的手続き

墓じまいを行う際には、法的な手続きも必要となります。墓地の所有者や管理者に墓じまいの意向を伝えた後、必要な書類を提出することが求められます。

遺骨を他の場所に移すためには市町村が発行する「改葬許可書」「改葬許可書」、遺骨を移動する先の「受入証明書」などが必要となります。

各自治体で必要な書類が異なるので確認が必要です。

また、墓地の使用料や管理料などの未払いがある場合には、それらの支払いを行う必要があります。

 さらに、墓じまいを行う際には、故人の戸籍謄本や死亡診断書などの書類が必要となることもあります。これらの書類は、墓じまいを行う前に準備しておくことをおすすめします。

墓じまいの費用とその内訳

墓じまいには、様々な費用がかかります。具体的な費用の内訳は以下の通りです。

  1. 墓石の撤去費用
  2. 墓地の平坦化費用
  3. 遺骨の移動費用
  4. 法的手続きに関する費用
  5. 新しい納骨先の費用

お墓の撤去費用であれば20万円程度、法的手続きに関しては数千円程度かかります。
新しい納骨先については数万円から2-300万円まで納骨先によっては費用に幅があります。

また墓地の場所や墓石の大きさ、使用する業者によって異なります。

そのため事前に業者から見積もりを取得することで、適切な費用を把握することができます。

墓じまい後の選択肢

遺骨の扱い方

墓じまいを行った後の遺骨の扱い方にはいくつかの方法が考えられます。

遺骨を家に持ち帰り仏壇や仏間で供養する方法や、遺骨を分骨して親戚や家族と共有する方法などがあります。

また遺骨を特定の場所に埋葬する方法や、遺骨を散骨する方法も選択肢として考えられます。
遺骨の扱い方は、故人の遺志や家族の意向、宗教的な背景など、さまざまな要因によって決まるため、家族間でよく話し合い、故人の意志を尊重する形で選択することが大切です。

業者とも相談しながら適切に遺骨を扱うのがいいでしょう。

永代供養墓とは?

永代供養墓とは一般的な墓地とは異なり、永代にわたって供養を行うための墓地を指します。

この墓地は寺院や霊園が管理・運営しており、故人の遺骨を埋葬した後も寺院や霊園の僧侶が定期的に供養を行ってくれます。

永代供養墓の最大の特徴は、家族が供養を続けることなく故人を永遠に供養することができる点にあります。
家族が遠方に住んでいる場合や後継者がいない場合でも、故人の供養を継続することが可能となります。

自然葬とは?

自然葬とは自然の中に遺骨を埋葬する方法を指します。
具体的には山や森、海などの自然環境の中に遺骨を埋めることで、自然とともに故人を供養する考え方です。

自然葬は環境に優しい葬儀として近年注目を集めており、故人が生前に愛した場所や自然と一体となって供養されることを望む方々に選ばれています。

また自然葬を行う場合、特定の墓地を持つ必要がないため、維持管理の手間や費用を考えると経済的なメリットもあります。
ただし自然葬を行う際には、故人の遺志や家族の意向、さらには行う場所の法的な制約など様々な点を考慮する必要があります。

墓じまいのメリットとデメリット

墓じまいのメリット

墓じまいのメリットとしては以下が挙げられるでしょう。

経済的な負担の軽減

後継者の負担軽減

新しい形式のお墓を選ぶ自由

経済的な負担の軽減: 墓地の維持管理にかかる費用や、墓石の修理・清掃費用など、長期的なコストを考慮すると、墓じまいを選ぶことで大きな経済的な負担を軽減することができます。

後継者の負担軽減: 現代の核家族化や都市部への人口集中により、墓参りを続ける家族が減少しています。墓じまいを行うことで、後継者や家族の精神的・物理的な負担を減少させることができます。

新しい形式のお墓を選ぶ自由: 伝統的な墓地とは異なる、共同墓地や樹木葬などの新しい形式のお墓を選ぶ自由が得られます。

墓じまいのメリット

墓じまいを行うデメリットは以下のものが挙げられます。

家族の意向の不一致

つながりの喪失

再度の墓地選び

家族の意向の不一致: 墓じまいを検討する際、家族間での意見が分かれることがあります。特に伝統や習慣を重んじる家族は、墓じまいに対して否定的な意見を持つことがあるため、家族間のコミュニケーションが必要です。

つながりの喪失: 代々の家族の墓を手放すことにより、故人との情緒的なつながりを感じにくくなることが考えられます。

再度の墓地選び: 墓じまい後、新たにお墓を設ける場合、再度の墓地選びや手続きが必要となります。

まとめ

いかがでしょうか。
今回は終活と墓じまいについてまとめてみました。

あなた自身が亡くなった後に入るべきお墓については、終活においてしっかり考えるべき項目です。

家族や業者と相談しながら納得できるお墓を探しましょう。

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