遺影を準備しよう!生前撮影のメリットと撮り方のコツ

遺影を準備しよう!生前撮影のメリットと撮り方のコツ

終活とは、あなたの人生の終わり方を自分自身で考え、準備を進める活動のことを指します。
自分の死後のことだけでなく、これからの自分の生活をどのように過ごすか、また、自分が望む最期を迎えるのに何を準備すべきかを考えることも含まれます。

自分自身の最期を考え、元気なうちに遺影を撮影することは終活でも重要な活動です。
どこでどのように生前撮影を行うかどうか、今回の記事でまとめようと思います。

この記事のまとめ

➣遺影の生前撮影は健康なうちにやっておくことが望ましい
➣綺麗な遺影を撮影するためにはプロに依頼することもできる

この記事の執筆者

Dr.よだ:
2016年に医師免許取得。また浄土真宗西本願寺派の僧侶として教師資格も取得。現在は内科専門医として地域医療や緩和ケアを中心に勤務。地域社会と高齢化社会、生と死に向き合いながら医師として、また僧侶として活動中。終活や人生の豊かさについて考えています。

遺影と終活の重要性

遺影と終活の関係性

遺影は故人を偲ぶ大切な写真です。
この写真は葬儀で使用され、その後も残された親族にとって大切なものとなります。

また遺影を選ぶ行為自体が終活の一環となります。

終活とは人生の終わりに向けて準備をすること。
これには財産の整理や遺言の作成などが含まれますが、遺影の準備も重要な終活です。

生前に自分遺影を選ぶことはあなた自身の死を受け入れ、残された遺族の負担を減らすことに繋がります。
また自分らしい写真を選ぶことであなたが生きた証を残すことにも繋がります。

遺影と遺族の関係

遺影は家族にとって故人との絆を感じる大切な写真となります。

あなたの生前の姿を写真に残すことで、家族はあなた自身を身近に感じることができます。

故人の笑顔や優しい表情を写した写真は、遺族にとって心の支えとなり、これからも悲しみを癒やすことになります。

また遺影を選ぶ過程で家族が一緒になってあなたとの思い出を語り合うことで、家族間の絆を深める貴重な機会となります。

一方で遺影を準備していない場合は、遺族が写真を選ぶ必要があり写真の選定に苦労することもあるかもしれません。

遺影写真の撮影時のポイント

撮影時期の選定

遺影を撮影する際、その撮影時期は非常に重要です。

理想とされるのは亡くなる6年以内の写真とされています。
しかしながら高齢につれ、いつ亡くなるかわからない以上いつでも健康な写真を残しておけるとは限りません。

目安として5年毎に遺影の撮影を行い、新しいあなたの写真を残しておくのがいいかもしれません。

服装の選び方

遺影での服装選びはあなた自身の個性や生き方を表現することになります。

まず自分自身が普段着用していた服装を選ぶことが基本です。
例えば普段からフォーマルな服装を好んでいた人であれば、スーツや着物などが適しています。

一方、カジュアルな服装を好んでいた人であればそのままの格好でもいいでしょう。

また趣味や職業に関連するものを取り入れることも一つの方法です。
服装選びにおいては、あなたの個性や生き様を表現することが何よりも重要です。

撮影場所の選び方

遺影において背景と表情は写真全体の雰囲気を大きく左右します。

背景はなるべくシンプルで落ち着いた色合いを選ぶことが望ましいです。
自然光のもとで撮影することで、柔らかく温かみのある雰囲気を演出できます。

またあなたが好きな場所や、思い出深い場所を背景にすることもあなたらしさを表現する良い方法です。

生前撮影のメリットと注意点

生前撮影のメリット

生前撮影を行うことで終活の一環として多くのメリットを持ちます。

まずあなた自身で遺影となる写真を選ぶことができるため、自分らしさを最もよく表現した形で残すことが可能です。

また病気になってしまうと遺影にも不健康な状態での写真となってしまうかもしれません。
健康な時期の姿を遺すことができ、元気な姿のあなたを残すことができます。

さらに生前撮影は自分の死を前向きに受け入れ、遺族への想いを形にする機会となります。
生前撮影は自分の人生を振り返り、遺族へのメッセージを残すキッカケになります。

注意すべきポイント

生前撮影を行う際には写真の加工や装飾品の選び方に注意が必要です。

遺影の写真は自然な姿を残すことが重要です。
過度な修正や加工は避け、あなた自身の本来の姿を残しておくことが望ましいです。

また装飾品に関しても個性や好みを反映させることが大切ですが、派手すぎるアクセサリーやメイクは避けるべきです。

生前撮影はあなたの「生きた証」を残すものであるため、自然でありのままの姿を大切にすることが重要です。
遺影は、故人の人生を象徴するものであるため、その選択には慎重さが求められます。

遺影写真の選び方

写真の選び方

遺影を選ぶ際、最も重要なのはあなたらしさを表す写真を選ぶことです。

あなたらしさを表す写真とは、性格、趣味、生き方が反映されている写真のことを指します。
例えば趣味や特技がある場合は趣味を楽しんでいる写真もいいでしょう。

また家族や友人との楽しい時を過ごしている写真も、自然な笑顔が表れて良い遺影として使えます。

不適切な写真の例

遺影として選ぶべきでない写真もあります。

遺影として不適切な例としては過度に加工された写真や、不自然なポーズを取っている写真が挙げられます。

また他人とのツーショットや集合写真も避けるべきです。
集合写真ではあなたを拡大して遺影にした場合、ぼやけて不鮮明な写真になることがあります。

さらに暗い表情や病気の時の写真も適していません。
遺影は良い表情を思い出すためのものであるため、明るく穏やかな表情の写真を選ぶことが望ましいです。

生前撮影スタジオと選び方

プロに頼むメリットとデメリット

プロの写真スタジオを利用することには、多くのメリットがあります。

まずプロのカメラマンはあなたの最も良い表情を引き出す技術を持っています。
照明、角度、ポーズの指示により、自然でありながらもきれいな写真を撮影することができます。

またスタジオでは背景や小道具も豊富で、ヘアメイクが可能な場合もあります。
さらに高品質なカメラを使用することで、細部まで鮮明な遺影を残すことができます。

デメリットとしては自身で撮影するより費用が掛かることが挙げられます。
目安として2万円から4万円程度が相場です。

ヘアメイクや小道具の有無などで費用が変わってきます。

自撮り写真とプロ撮影の比較

自撮り写真とプロの撮影とではいくつかの点で大きな違いがあります。

自撮り写真は手軽に撮影できる反面、照明や背景、画質などの面で限界があります。

特に自撮りでは自然な表情が難しく、写真全体のバランスを取るのも一苦労です。
一方でプロの撮影では、これらの問題点は解決できます。

どんな写真を用意すればいいかなど、相談しておくのもいいでしょう。

まとめ

いかがでしょうか。今回は遺影の生前撮影について解説しました。

生前撮影を行うことで健康な元気な姿を遺影として残すことが出来ます。
自身で撮影することもできますが、スタジオで撮影すると綺麗に撮影できるためプロに依頼することも考えてみるのもいいでしょう。

終活の一環として遺影の準備を始めてみましょう。

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