「終活」の類義語は?終活の別の言い方を解説します

終活の類義語 緩和ケアやリビングウィルとの違いも考える

「終活」を始めようと思うけど、言葉があまり好きではないなぁ

緩和ケアと終活、どう違うのだろう・・・

『終活』という言葉に皆さんはどう感じるでしょうか。
このサイトを見てくれた方々は少なくとも終活という言葉を聞いたことがある方が多いでしょう。

実は終活と同じような意味の類義語がいくつかあり、混乱することもあるかもしれません。
今回は終活の意味と、その言い換えについて掘り下げていきましょう。

この記事のまとめ

➣終活の類義語は「リビングウィル」「緩和ケア」「生前整理」「エンディングノート」「ACP」など
➣終活の類義語は終活の行動や医療に関係があるものが多い
➣類義語を通して終活の活動内容などを考えることが出来る

この記事の執筆者

Dr.よだ:
2016年に医師免許取得。また浄土真宗西本願寺派の僧侶として教師資格も取得。現在は内科専門医として地域医療や緩和ケアを中心に勤務。地域社会と高齢化社会、生と死に向き合いながら医師として、また僧侶として活動中。終活や人生の豊かさについて考えています。

終活の類義語は?

終活の類義語

終活の類義語を他サイトでも調べてみると
「リビングウィル」「緩和ケア」「生前整理」「エンディングノート」
などとも言われているようです。

生前整理・エンディングノート・身辺整理

類義語の種類としてはいくつかに分類されます。
「生前整理」
「エンディングノート」

「身辺整理」

が挙げられます。

●生前整理や身辺整理とは身の回りの財産や遺産を自分が元気なうちにまとめて整理しておくことです。
あなたが長い時間と労力をかけてあつめたものですから、あなた自身の意思で整理したいと思う方も多いでしょう。

●エンディングノートは自分についての情報や財産の情報、自分の財産などについての意思を記したノートのことをいいます。
エンディングノートの書き方も記事にまとめてます。

これらも言葉は終活としてのひとつひとつの行動と言えるでしょう。
生前整理や遺品整理、エンディングノートの記載などを行うことで終活を行うことが出来るのです。

リビングウィル・緩和ケア・ACP

その他の終活の類義語として
「リビングウィル」や「緩和ケア」「ACP(アドバンス・ケア・プランニング)」とも言われています。

●リビングウィルとはあなたが人生最後の段階における医療・看護について、自分で選択し表明する意思の事をいいます。
いわゆる尊厳死の意思表明といえるでしょう。
ここで注意が必要なのが安楽死とは異なることです。

➣尊厳死
 人生の最終段階において、延命治療や積極的な治療を行わずに自然な経過で最期を迎えること

➣安楽死
 身体的あるいは苦痛の解消を目的に、医師が薬剤を投与し患者を死に至らしめる行為

安楽死は現在の法律では禁止されており、これらの違いについてはまた述べようと思います。

●緩和ケアとはWHO(世界保健機構)から定義されており日本語に訳すと

”緩和ケアとは、生命を脅かす病に関連する問題に直面している患者とその家族のQOLを、 痛みやその他の身体的・心理社会的・スピリチュアルな問題を早期に見出し的確に評価を行い対応することで、 苦痛を予防し和らげることを通して向上させるアプローチである。”

と定義されています1
緩和ケアは生命を脅かす病気に直面した際の精神的、身体的、社会的苦痛を和らげるための行為です。
その対象は患者さん本人以外にも、その家族にもケアを行う必要があります。
一般的に緩和ケアを始めることは死をイメージするかもしれませんが、病気が分かった段階で精神的苦痛を感じる方もいるでしょう。
そういった精神的苦痛を緩和するためにも、緩和ケア的なアプローチは早期に開始するべきでしょう。

緩和ケアはこういった病気による苦痛を緩和することを目的としますが、終活とは最期の時を考えることで、その先を準備していくことが違いといえるでしょう。

●ACPとは「人生会議」といわれることもあり、自分が望む治療や介護について前もって家族や周りの人たちと話し合い共有しておく取り組みの事を言います。
人生の最終段階について、あなたの家族や周りの人たちが戸惑わないように、またあなたの希望通りの最期を迎えられる準備を行います。

類義語を通して終活について考える

これらの類義語から終活とは何かについて考えてみましょう。

類義語が終活の行為である

エンディングノートや生前整理などは終活を行う上での、具体的な行為のひとつと言えるでしょう。
終活とは具体的に何をしていけばいいか分からない、ほかに何をしたらいいのか分からないという方は、終活の同じような意味といえることを始めてみるといいのかもしれません。

生前整理としての片付けについては他の記事でまとめていますので見てみてください。

医療としての行為である

最期を迎えるにあたって切っても切り離せないのが医療との関係です。
そのため終活の類義語として、人生の最終局面での医療行為をいうことが多いようです。

緩和ケアやターミナルケアが必要となる状況の前に終活を始めることで、生命を脅かす病に直面した際にも慌てずに行動することが出来るでしょう。
また、生命を脅かす病に直面することで死後について考え終活を始めるきっかけにもなるかもしれません。

いつその病に直面するか分からないわたしたちは、終活を始めようと思ったタイミングで出来るだけの準備を始めることが大切ではないでしょうか。

延命治療の具体的な内容やリビングウィルの書き方については下記の記事も参考にしてください。

まとめ

いかがでしょうか。
今回は終活の類義語についてまとめていました。

終活の類義語としては「生前整理」「エンディングノート」「身辺整理」など
終活の行動が類義語で挙げられることが多いようです。

また医療や看護における人生の最終局面でのケアも類義語として挙げられるようですね。
終活を通してこう言った言葉の理解も深めていきましょう。

参考資料

[1]日本ホスピス緩和ケア協会ホームページ.
https://www.hpcj.org/what/definition.html

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