終活にかかる費用を徹底解説【費用負担を節約する方法】

終活にかかる費用を徹底解説 節約方法

終活を始めようと思うけどどれくらいの費用が掛かるの?

できるなら安く終活を始めたいなぁ

「終活」とは、人生の最後を迎える前に自身の意志を残すための準備を指します。
終活とは具体的に生前整理、遺言書の作成、葬儀の準備、遺品の整理など、さまざまな行程が含まれます。

しかし、終活を始める場合にはそれぞれ費用が発生し、場合によっては思わぬ出費がかかったり、無駄な出費は減らしたいと思いますよね。
これらの費用がどれだけかかるか理解し、きちんと準備することで、あなた自身や家族の負担を軽減することができます。

この記事では、終活にかかる主な費用とその詳細、そして費用を節約するための方法について説明します。

この記事のまとめ

➣終活の費用は数百万円から数千万円かかる
➣事前の早めの準備や情報収集で更に節約できる
➣自分では難しいことは専門家に依頼する

この記事の執筆者

Dr.よだ:
2016年に医師免許取得。また浄土真宗西本願寺派の僧侶として教師資格も取得。現在は内科専門医として地域医療や緩和ケアを中心に勤務。地域社会と高齢化社会、生と死に向き合いながら医師として、また僧侶として活動中。終活や人生の豊かさについて考えています。

終活にかかる主な費用

終活には具体的には以下のようなさまざまな費用が発生します。

・エンディングノートの費用 ⇒ 1000円程度
・葬儀費用 ⇒ 100万円 – 150万円
・遺品整理費用 ⇒ 3万円 – 30万円程度
・遺言書作成費用 ⇒ 0円 – 20万円
・墓地の購入や管理費用 ⇒ 100万円 – 1000万円
・生前整理費用 ⇒ 3万円 – 30万円程度
・医療・介護費 ⇒ 100万円 – 500万円

これらの費用は、あなたの希望や相場により大きく変動しますので、それぞれの費用について詳しく見ていきましょう。

エンディングノート費用

まずはエンディングノートを書く場合、その費用が掛かります。
市販のノートであれば数千円程度の費用で、書き方の指南や詳細な記載方法など終活の基本事項を学びながら記載することが出来ます。

市販でなければあなた自身のノートやメモで節約することもできますし、最近では終活のアプリもありますので数百円程度で済むこともあります。
エンディングノートの作成についてはこちらも参考にしてください。

葬儀費用

あなたが亡くなった後の葬儀費用は、葬儀の規模や内容によります。

家族に費用の負担をかけないようにする場合はあらかじめ費用を準備しておかなければいけません。
一般的な家族葬であれば100万円から150万円、一般的な社葬であれば200万円から300万円が目安です。

葬儀費用には、斎場の使用料、飲食費、司会者の報酬などが含まれます。
また、葬儀社によっては、遺体の搬送費用や火葬場の使用料など、別途費用が発生する場合もあります。

遺品整理費用

遺品整理費用は、家族で行う場合専門業者に依頼する場合で大きく異なります。

家族で行う場合は、処分費用や運搬費用など数万円程度が必要となりますが、肉体的な負担や精神的な負担を背負わせることになるかもしれません。
しかし、遺品の量が多い場合や、大型家具や特殊な廃棄物がある場合は、専門業者に依頼することを検討すると良いでしょう。

専門業者に依頼する場合は、作業内容や遺品の量によりますが、数万円から数十万円が一般的です。
範囲が狭ければもっと安くなることもあります。
見積は無料なので、一度生前にあらかじめ見積もりだけでも試してみてもいいかもしれません。

遺言書作成費用

遺言書を作成する際の費用は、自分で作成する場合は無料ですが、遺言書保管制度を利用する場合は3900円で保管してくれます。

弁護士や行政書士などの専門家に依頼する場合は数万円から20万円程度が一般的です。
専門家に依頼する場合のメリットとしては、遺言書の内容が法律的に適切であることを確認してもらえる点があります。

一方、自分で作成する場合は、公正証書遺言自筆証書遺言の違いを理解し、適切な形式で作成することが重要です。

・自筆証書遺言
遺言者が手書きし、遺言者の死後に裁判所で検認をうける必要がある。
形式によっては無効になる場合があるので注意が必要。

・公正証書遺言
役場で公証人と証人の立ち合いの元で作成する。手数料が3-5万円程度かかる。

墓地の購入や管理費用

墓地の購入や管理にも費用がかかります。都市部の墓地は特に高価で、数百万円から数千万円となることもあります。
また、墓地の管理費用も年間1-2万円が一般的です。
これらの費用は、自身の宗教や家族の希望、予算などによります。

新しく購入する場合は費用がかさむことになるので、希望がある場合はあらかじめ調べておきましょう。

生前整理費用

生前整理も終活の一部として重要です。自分の持ち物を整理し、不要なものを処分することで、遺品整理の負担を軽減できます。
生前整理の費用は、自分で行う場合は処分費用や運搬費用など数万円程度ですが、専門業者に依頼する場合は数十万円かかることもあります。

生前整理についてはこちらの記事も参考してください。

医療・介護に必要な費用

今後老化により必要になる医療や介護の費用も考えておかなければいけません。

現在70歳未満は医療費3割負担となりますが、75歳以上の高齢者になると所得によって1割-3割負担に減ります。
それでも病気のリスクは増えるため、医療費は若い人と比較しても約4倍かかると言われており、一人当たり94万円かかるとされています1

また介護費用は必要度に応じて変わってきますが、生命保険センターでの調査では月々8.3万円程度とされています。
なお在宅では4.8万円施設では12.2万円が平均なので、費用面も考慮して介護の希望もエンディングノートに記載しておくといいでしょう。

終活全体の費用の概算

お墓の購入など終活にかかる費用をすべて合計すると、大まかな概算としては数百万円から1000万円以上かかることもあります。

但し葬儀の規模やすでに墓地の有無によっては数十万円で済むこともあり、適切な計画と準備により、これらの費用を節約することも可能です。
例えば生前整理などはあらかじめ少しづつ整理しておけば節約することができます。

終活のポイント

終活のポイントは、早めの準備と情報収集が重要です。

また、適切なサポートを利用することも、終活をスムーズに進めるための重要なポイントです。
以下に、終活を成功させるための主なポイントをいくつか紹介します。

早めの準備

終活は早めに始めることが重要です。

早めに始めることで、自分のペースで進めることができ、焦ることなく適切な準備をすることができます。
また、早めに始めることで、自分の意志をしっかりと伝える時間が確保できます。
自分の意志が適切に反映されるためには、時間をかけて考え、話し合うことが必要です。

情報収集

終活に関する情報をしっかりと収集することも重要です。

終活に関する知識を深めることで、適切な判断をすることができます。
また情報収集を通じて、自分が何をすべきか、どのように進めるべきかを明確にすることができます。
これにより、終活がスムーズに進行し、必要なことが漏れることなく行われます。

適切なサポートの利用

終活は専門的な知識を必要とする場面もあります。

そのため、専門家の助けを借りることも重要です。
専門家は適切なアドバイスを提供し、終活をスムーズに進めるためのサポートを提供します。

例えば、遺言書の作成や相続税の計算など、専門的な知識を必要とする部分では、専門家の助けが非常に有用です。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は終活でかかる費用について説明いたしました。

意外と費用がかさむ印象だったのではないでしょうか。
できるだけ費用を節約するためには、今のうちにしっかりと準備して備えて情報収集をしっかりと行いましょう。

参考文献

[1]厚生労働省. 後期高齢者医療費の特性, 平成30年度.

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